昨年(2023年)も「長い夏」を経験しましたが、今年もまだまだ続きそうですね。子どもの頃には経験したことのなかった暑さです。
あまりの暑さに毎日何を着たら良いの? と思考停止になったりしていませんか?
かくいう私もなりかけたのですが、ふと思い出したのです。
昔の人の知恵を使った「ステテコ」のことを。
以前このサイトでも一度ご紹介した「ステテコ」ですが、願いが通じたのか、ステテコの涼しい生地素材はそのままでありながら、私たち世代でも穿きやすいフルレングス丈のパンツが steteco.com(ステテコ・ドットコム)さんに並びました!!
その名は「カンフーパンツ」! ご紹介していきますね。
●「高島ちぢみ」という素材
ステテコで使われていたのは「高島ちぢみ」という生地。
「高島ちぢみ」は、江戸時代から蒸し暑い日本の夏を快適に過ごすために作られた「綿ちぢみ」を現代にブラッシュアップしたものです。
先人たちの知恵が詰まった昔ながらの機能素材は、一度手に取ってみるとその良さがすぐにわかります!
「高島ちぢみ」の特性
- 優れた吸汗性!
汗をかいても肌への張り付きが少なくて、いつもサラッとした爽やかな肌触り。 - 優れた速乾性!
同厚の綿ニットと比べると約1.5倍、通気性に関してはなんと約1.7倍なんですって!(※一財・日本繊維製品品質技術センター調べ)
肌触りがとにかく気持ちよいのです!
麻より「高島ちぢみ」が好きな理由
夏の代表生地として「麻」もサラッとしていますが、麻は肌にあたるとチクチク感を覚えてしまい、自分的には苦手なのですよね。サラサラ感は好きなのですけれど…。
「高島ちぢみ」は麻と同じようにサラサラの素材でありながら、麻よりも柔らかく、チクチクしないということが気に入っている大きな理由です。
高島ちぢみの弱点もあるけれど…
ただ弱点がないわけではありません。穿いていて感じたのは、ひざが出やすい(抜けやすい)素材かなと思いました。とはいえ、このあたりは、カンフーパンツというデザインがフォローしてくれます(ひざが出ても目立ちにくい)。
また、麻に比べると、さらにカジュアルな素材でもあるので、自分の場合はルームウェアあるいはパジャマで活用中のアイテムとなります♪
●遊び心のある「カンフーパンツ」
カンフーパンツのよいとこどり
steteco.comさんのカンフーパンツのデザインも少し見てください。
カンフーパンツなので、もんぺ風でウエストと足首(裾)周りにゴムが入っています。
本来のカンフーパンツほど、裾を絞りました! という感じではなく、ゆるやかに細くなるシルエットですね。ギャザーの分量がやや控えめで、わりとスッキリ見えして動きやすいです♪
そして、両サイドとお尻に1つポケットがついているのも嬉しいポイント!
ワイドパンツも好きだけれど…
私はワイドパンツが割と好きなのですが(ゆったりしているから)、実はちょっと足を組んだりごろっと寝そべったりすると足首がペロンと出てきちゃって、冷房がきいていたりすると足首が冷えてしまうこともあるので、靴下を履くことも多いのですけれど。その点、カンフーパンツは大丈夫ですね。
とはいえ、裾周りのゴムはきつくなく、かなりゆとりがあります。
裾周り(足口幅)は、公式ページを見るとMサイズ(着用サイズ)は17cmになっていました。平置きサイズなので34cmくらいの裾周りです。
ストレートパンツくらいの足首周りなので、あまりゴムの役割が果たせていないようにも思えますが(笑)、お風呂掃除とかする時は膝上までたくしあげられるので便利です!
ただ、裾丈が長すぎちゃう人はもしかするとひきずることになるかもしれないので、サイズをよく確認されることをオススメします。
*チェック・ポイント〜ゴムについて*
ウエストゴムと足首周りのゴムについてですが、これは自分視点です。人それぞれ体型も違いますし、感じ方も違うのでそのまま皆さんに当てはまるとは限らないことをご了承くださいね。
ウエストゴムは2cm幅くらいの平ゴムで、ゴムの他に1cm幅くらいの平たい紐もついており、ウエスト調節が可能です。
紐の通し口からゴムの替えもできるかな? とも思ったのですが、端が縫い付けられているようなので替えることはできない作りです(steteco.com様にも確認しました)。その分、幅広のゴムでありがちな「ヨレ」とか「ねじれ」などの心配は軽減されそうです。
パジャマパンツのようなゆるゆるした感じというよりは、もう少ししっかりしているゴムで、柔らかめに感じます。
裾(足首)周りのゴムは1cmくらいの幅の平ゴムで、こちらも柔らかい感じです。
落ちないところまで(太ももあたりまで)ズリあげて過ごしてみたのですが、食い込んで痛くなることもなく、ソフトなゴムだなぁと思いました。
無地を選ぶ? 柄物を選ぶ?
いつもの自分なら、迷うことなく無地を選ぶのですけれど、今回はちょっと柄物が気になって珍しく選んでみました。「森」という名前がついている柄です。
ワンピースやスカートの下にレギンスの代わりに入れて使いたいなと思っていたこともあり、ちょっとしたアクセントにもなりそうな柄物を選んで正解だったかもしれません♪ 普段とは違った印象のコーデができました。
カラーは、公式ページでは「森/グレー」の表記で、
ベースカラーは少し温かみ(パープルみ?)、深みのあるチャコールグレーです。
メインの模様は、赤・青・紫の樹が描かれていて、一見暑苦しく見えそうな色の組み合わせでありながらもなぜか涼しげな印象です。実は私の推したちのメンバーカラーだったりもします。(ちょこっと緑も入っているけど😅)別の意味でも気分が上がります(笑)。たくさん色が使われていますが、ド派手にならず、上品な印象だと思いました。
●通勤には着られないけれど、リモート時はヘビロテ中
高島ちぢみのカンフーパンツは本当に穿き心地がよくて、ヘビロテ中です。最初はレギンスのつもりで購入したのですが、これはピタピタしていないので、普通のパンツのように1枚でも穿けちゃう!! むしろ、酷暑中は1枚で過ごすと本当に楽!!! 軽くて涼しい素材だからもう手放せません。
私は今フルリモートで働いており、毎日画面越しに会社の内外の人たちとミーティングも多く、あまりだらけたトップスではNGなので、薄手のブラウスを着ることが多いのですが、合わせてみると意外とサマになってしまったのは、嬉しい誤算でした(笑)。
ポワン袖とか、フリルの入っているブラウスなどを合わせても可愛くまとまってくれるのです♪ カンフーパンツのボリューム感があっさりめだからトップスにボリュームが出ても大丈夫みたい。体型カバーしたい世代には嬉しいスタイルにまとまります!!
●縫製の良さ、素材の良さ、日本の良さが並ぶ「steteco.com」さん
- 近江(滋賀)生地を織る
ちぢみを織る
しぼを出す
晒す - 山城(京都)柄を染める
- 豊後(大分)生地を裁ち、縫う
steteco.comさんは「日本のものづくり」にフォーカスしているショップです。
例えば、ステテコ1枚つくるのに、左(スマホの方は上)のように、あちこちの職人さんたちのところを回って1着が完成します。
これはそれぞれのこだわりを持つ職人さんたちが全国各地に分散しているから。
もしかすると、お値段が少しお高く感じる人がいるかもしれませんが、手に取ってみた時、本当にプロフェッショナルな仕事をされていることがわかると思います。
自分的には納得の価格です。
今回購入した「カンフーパンツ」は、柄も生地もとても気に入って、縫製も前回同様、綺麗で感動レベルでした。
縫製に関しては、届いたら、ぜひ一度裏返してみてほしいです! リピートした私の気持ちをわかっていただけるかもしません(笑)。
気になった方は、ぜひ、steteco.comさんの公式ページでご覧ください! もっと詳しくできあがるまでの工程や生地のことなど掲載されています。
上記のカンフーパンツはこちらからどうぞ。前開きはついていませんが、ユニセックス用です。サイズはsteteco.com様の商品ページでご確認ください。
(ちなみに上の写真の私は身長154cmでMサイズを着用しています。)
→ カンフーパンツ_森/グレー 7,040円(税込・2024年8月現在)
無地やほかの柄もご覧になりたい方はこちらからどうぞ
→ カンフーパンツ一覧ページへ (お値段は税込6,380円〜)
steteco.comさんの公式ページでは、ステテコ、リラックスパンツ、トップス、ワンピースほかたくさんの商品が並んでいます。ぜひ一度訪れてみてくださいね。
→ steteco.com(ステテコ・ドットコム)
今回は左のような高島ちぢみに包まれて届きました♪
運がよければ(生地がある時は)こんな形で届くことがあるのだそうです。
風呂敷包みみたいで素敵ですよね。